おめでとうございます
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( サトキチから )
三曲の会員さんやご閲覧の訪問者の方々はどの様に新年をお迎えに成りましたでしょうか。おそらく新しい年に願う気持は皆さん同じだと思います。それを神社や寺で手を合せながらお願い致しますか、それとも政治家に特別な思いを込めて一票託すか、その思いは人それぞれかも知れません。
しかし会員一同にとって調布三曲はもっと身近なものでもあります。昨年新体制に入りましたこの団体が今後どの様に発展して行くかどうかは会長や役員さん方の音符の並べ方で決まってきます。曲を例に上げますと調性であれば長調・短調ですし、邦楽の俗旋法でしたら陽旋法・陰旋法と言う事に成りますが、中には変則の調や調弦と言う曲もあります。どんな風な調弦で行うかでこの会の性格が現れて来ます。個人的には古典曲がもっと増えてくる環境が整って来ると良いと思います。
今年のえとは虎ですね。虎も住み難い時代に入ったのか年々その数が減りつつあり、もはやアジアで二千頭くらいに成って来たようです。アフリカでは野獣の王はライオンですが、一方アジアの動物の王様はやはり虎ですね。日本人にとって虎と竹薮の描かれた絵の方がどちらかと言うと見ていてしっくりします。それに鬼のはいているパンツはやはり虎皮の方がぴったり似合います。しかし虎に変身して車を運転するのだけは絶対止めてくださいね。
鬼の話で話しが飛んでしまいますが、水木しげるの[ゲゲゲの鬼太郎]はテレビアニメで楽しみに見ていた仲間の一人です。今年の調布はゲゲゲの年ですから、門伝さん秋の会には出すのでしょ。この物語りの前進は[墓場の鬼太郎]だそうですが、当時の鬼太郎は少しキャラクターが違っていたようです。テレビアニメ化する事で私達が知っているキャラクターに移って行ったとか。
私達の知る鬼太郎は人間社会に迷惑をかける悪い妖怪を上手に退治してくれています。実際には退治と言うよりは人間が引き起した事で妖怪が暴れ出したのを宥めていると言った方が当たっています。人間が欲望や都合主義を見境無く振り撒いた結果、墓場で密かに暮していた妖怪達を逆撫でして住みずらくしていたのです。鬼太郎の持つ人間と妖怪の共存への願いは日本人の失いつつある心と言う事もできます。この様な気持を忘れさせない様にする思想がその後ピカチュウ等の様々なアニメドラマへと受け継がれています。
ところで近頃の人間社会を見ていますと幽霊や妖怪が驚く程大変な事が起きています。なぜかと言えば人間同志の関わり方が可笑しく成ったと言うよりはむしろ狂ったように崩壊しつつあるからです。重大事件を起こす人達は自分の勝手な気持だけで他人を虫けらや物のように扱い、そこには人間としての尊厳さえ感じられません。もはや人間が幽霊や妖怪を犯す時代から、人間が人間を平気で犯してしまう事態が始まって来ています。[ゲゲゲの鬼太郎]はこの様な殺伐した時代の到来の警告として描かれていたのかも知れません。
時代を振り返してみますと日本人は上手な理由をこしらえて異文化に乗り移ろうとしていますが、それと同時に次第に日本人の持っていた誇りまでを失いつつあります。この様な時代風潮が強く現れて来た結果が今の時代だとも言えます。ちょうど邦楽や箏曲界の衰退と時期を同じにしているのは偶然でしょうか。この様な指摘をすると大袈裟だと笑われるかも知れませんが、
しかし日本人の心の変わりようから行くと全く無関係ではない様な気がして来ます。皆さんはどの様に思うでしょうか。